咎狗の血 True Blood Limited Edition(「オリジナルドラマCD」&「キャラクターファイル」同梱)

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角川書店

カテゴリー:Video Games

発売日:2008-05-29


ちょっとがっかり……(2008-06-02)
初めてのBLゲームは咎狗だったと言っても過言ではありません。
BLというものに抵抗があり、なんとなく馬鹿にしていた私のイメージを払拭してくれたのがこのPC版の咎狗の血です。
今回、PS2になるにあたりその期待はそりゃあもう大きなものでした。
発売延期も私の期待を膨らませる効果となっていました。
PS2では表現が抑制されている分、その演出はどのように補完されているのか?
新キャラとの絡みはどうなのか?
そりゃもう、妄想期待が私の中で膨らみっぱなしでした。
ゲームが届くのが待ち遠しかったのなんのって……。
が、プレイしてみてがっかり。
表現できない部分はきっとなんらかの形で補完されているかと思いきや、ぶちっと断ち切られたような感じで消化不良。
キャラ同士が心を通わせる部分が曖昧に濁されもやもや拡大。
きっとカットされるであろうあのエンドはどんな風にかわるのか期待していたら、その片鱗すらなく哀しくなりました。
PC版はすごく感情移入ができたのに、PS2ではできませんでした。
ヴィスキオメンバーの活躍も薄っぺらくなってがっかり。
グンジとキリヲがきっと活躍してくれると思っていたのに、ストーリー上あっさり流されているように感じました。
BADエンドすらない…。
でも、新たに編集されたOPや音楽はすばらしかったです。
が、やっぱりストーリーが消化不良でもやもやするのでもう一度PC版をやり直します。
なんだかんだと言っても、やっぱり咎狗は大好きなのです。


PC版プレイ済みの私としては…(2008-06-02)
PS2版をプレイしてみての感想は、「良かったけれどやっぱりPC版の方が…」といった感じでした。
PS2ですし、全体的に温い感じでPC版の時の様なあのダーグさはなかったように思います。

今回PS2に移植で期待していた新キャラのユキヒトですが、思っていた以上に良かったです。
あまり強い印象は残りませんでしたが、咎狗のあの世界を壊さないストリーになっていたと思います。

シキルートも新しい部分が多く楽しめたのですが、PC版をプレイ済みの私としては違和感や物足りなさがありました。
他のキャラもそうですが、PC版だったからこそあのストーリーやキャラの良さがより分かったんだと思いました。

けれどやはり、システム・CG・BGMなどは流石で、とても良く出来ていて満足できました。
咎狗の血のファンの方や、PS2版が初めての方にとっては買って損はない出来上がりになっていたと思います。


良さが減少…(2008-06-01)
PC版が好きで移植は嬉しかったので購入しましたが何か不完全燃焼。
EDが別物になってるキャラもいればPC版と同じキャラもいます。一番好きなEDがないのがちょっと…。
規制かかるのは多少覚悟してましたがここまで変えなくても…というのが一番の感想です。


倫理規制部分中心のレビュー(2008-06-01)
PC版で衝撃を受け、こんなに心を揺り動かされるゲームに出会えたことを感謝した身としてPS2版についての感想を書かせていただきます。

抽象的に表現すると、カフェインのないコーヒーというかノンアルコールビールといった印象になっています。雰囲気を楽しむことはできるが、一番大事な要素が抜けているといった感じです。咎狗の血は18禁要素にこそこのゲームの醍醐味があって、それを取ってしまったら、咎狗の雰囲気は感じることができますが、真骨頂を味わうことができないのだと再認識しました。倫理規制で変更せざるをえない箇所を無理に修正したために全体的にちぐはぐな印象です。これは、ゼロからシナリオ作り直してコンシューマ向けに別物として楽しんでもらう作品にしても良かったのかもしれません。

すでに書かれていますが、リンの初登場時のセリフ、ラインの服用時スチルと呼称、敗者が勝者に受ける行為などが、まるで言葉のモザイクがけのようにぼかされていてなんともすっきりしません。ゲーム画面は、PC版ほぼそのままなので、最近の予算をつぎ込んだゲームに慣れているとさびしい気がします。

全体的にネガティブな部分を書きましたが、咎狗の血という作品に情熱という感情をよみがえらせてもらった身(笑)としては、さらなるメディア展開、一般へ普及し、人口に膾炙して欲しいと思っているので、PS2版は歓迎です。こちらを入り口にして、まだ年齢の達していない方や、過激な描写の苦手な方が、コミック、その後、PC版と咎狗の世界を楽しんでいただくには、良い入り口かもしれません。メディア展開されるにしたがって、描写が削られてしまうのは、咎狗に限ったことではないですし。男性を男性らしく描くBLらしくないスチル、見事に世界観にマッチしたハイクオリティな音楽、絶望的な世界観の中で人と人が与え合うものを重視したシナリオは、最終目標(?)アニメ化に向けて、コンシューマーにも受け入れられるのではと思います。


追記 PC版との変更点を細かく比較すると、最近のアニメ、ゲームの過剰なまでの倫理規制の厳しさを改めて再認識させられます。このご時世仕方がないことなのでしょうが、私自身は言葉狩りのようで好きではないですが。

また誰も書かれていないので特典についてコメントします。付録のトシマに関するレポートの冊子は装丁はしっかりしていますが、中のページ数は多くありません。主要キャラの子供時代の写真のCGが載っています。必見な情報が入っているとは思いませんが、某カリスマキャラの少年時代(学校の制服?)のCGがあり、この1枚のために差額を出す価値はあったかと思いました。欲を言えば処刑人とアルビトロの子供時代も欲しかった。ドラマCDは本当におまけという感じで、同レポートを見ていくキャラのやりとりが淡々と収録されていますが、ゲームでは聞けない、みなでわいわいしている感じが新鮮です。ショップ特典系CDも、内容は濃くなくおまけ感が漂ってますが、ソフマップの特典のジョイまっくすxシキ編は、思わずリアルで噴出しました。ギャグシナリオが笑えます。この一枚はお勧めします。(私がシキ好きな故かもしれませんが・・・)


んー・・・。(私もPC版プレイ済み)(2008-05-31)
まだフルコンプはしていないんですが、どうしてもこれだけは言いたかった
ので、失礼して。


いくら誰が手に取るかわからないプレステ2だからといっても、この説明を
ぼかしちゃダメだろう?!


という部分のぼかしっぷりが、納得いきませんでした。


台詞がところどころ変わっているのは、まだ良いんです。
「えっあれ引っ掛かるの?」
という台詞が変わっていたかと思えば
「え、でもこれは良いの?!」
という台詞が元のままだったり(笑)。

シナリオさん、ものすごく大変だったと思います。だからそれは良い
んですが・・・。



ラインの説明をぼかしちゃ駄目だろう・・・・・・?


犯罪都市で命がけのゲームをしている荒くれの男どもが、よりにもよって
アレはないだろう。ていうか飲まねぇよ。

と、正直、思いました。薄っぺらい印象になってしまうのは当たりまえだと
思います。

緊迫感がない。手を出してしまったという罪悪感にも足りない。ぼかしすぎて
PC版をプレイしていないと理解できないと思われる台詞がある。
(アルビトロの城に行ったあとの、勝者と敗者のアレとか)

トシマがどんな街なのか、どれだけ危険なのか、血生臭いのか。

それが伝わってこないから、全体的に軽い印象が拭えません。
コミックスの素晴らしさが浮き立ちます。PC版未プレイの方は、むしろ漫画を
ご覧になったほうが良い。


シナリオさん他、ほんとうに大変だったと思います。
発売延期も納得せざるを得ません。お疲れ様でした。


いろいろと書きましたが、「咎狗の血」という作品自体は、とても好きです。
あんなに感情移入して、泣いたのは、初めてでしたから。

年齢に達している方は、ぜひPC版もプレイして頂きたいと思います。


このブログ記事について

このページは、新情報ならが2008年6月 3日 19:55に書いたブログ記事です。

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